身近な四大悪臭

アンモニア

腐敗した肉類などから強烈に放散する悪臭。また、代表的なのは動物(人間含む) の汗、尿などもこれです。

豚は自分の排出した尿、糞によって養豚場内がアンモニア臭で充満すると、たちまち下痢を起こして体調を崩します。また、牛は増体(成長)に影響するとも言われています。

トリメチルアミン

                    

腐敗が進んだ海魚,甲殻類などから放散する悪臭。

                    

一般的に漁港、魚市場で「生臭い」(魚臭)と言われる臭いです。主な発生源は、畜産事業場、 魚腸骨処理場、 化学工場、水産缶詰製造工場などです。

メルカプタン

野菜の腐敗時の悪臭。特に「玉ねぎ」「キャベツ」「キュウリ」などが腐敗した時の放散する代表的な悪臭。

石油精製・石油化学工場、クラフトパルプ製造工場、化製場、 し尿処理場、 下水処理場などにおいて 悪臭の原因となります。

(低濃度)…鼻、のど等の粘膜を刺激し、場合によっては炎症を起こします。
(高濃度)…肺水腫などを引き起こし、致死の危険性もあります。

硫化水素臭

最もわかりやすいのは、温泉地などで「硫黄の臭い」と言われる臭いです。実際は、「硫黄は無臭」ですので、硫黄の臭いと言われる臭いの正体は、この「硫化水素」です。

卵、牛乳の腐敗した時に放散される悪臭。

石油化学工業、下水処理場 、ごみ処理場 などにおいても、硫黄が 嫌気性細菌 によって還元され硫化水素が発生します。